到着時の波打ち際ははるか彼方
一時間もすると潮が寄せてきて あっという間に満潮になる
あなたに見えようが見えまいが この中にヘラサギが一羽
こんな群れが延々と続く中に
もしかしたら居るかもわからない
たった一羽の珍鳥を探すというのだ
スコープを覗く背から熱意のほどが伝わってくる
自分は観察眼がないと諦めているので
見つけるふりをしながら そのあたりを撮影しつつ仲間からの朗報待ち
仲間もこちとらには期待していない
背後に広がる佐賀平野のほんの一角
* この国の遠き未来もかがやけといまうちわたる有明の風 *